フランスでは「今日はあなたの日!」がある?赤ちゃんの名前と“聖人の日”のお話
Bonjour!
今日は、ソフィーの故郷フランスから、赤ちゃんの「名前」にまつわるお話です。
赤ちゃんが生まれる前、
「どんな名前にしよう?」
と、何度も考えた方も多いのではないでしょうか。
響きが好きだから。
こんな子に育ってほしいから。
家族から一文字もらって。
生まれた季節にちなんで。
赤ちゃんへの最初のプレゼントともいえる「名前」。
実はフランスには、日本とはちょっと違う、名前にまつわるおもしろい文化があります。
お誕生日とは別に「名前の日」?
フランスのカレンダーを見ると、日付のそばに人の名前が書かれていることがあります。
たとえば、
5月25日 Sophie
そう。
キリンのソフィーの「Sophie」です。
これは、キリスト教の聖人などに由来する名前がそれぞれの日に結びついた、いわゆる「名前の日(fête)」。
フランスでは昔から親しまれてきた文化です。
「Bonne fête, Sophie!」
もし今日が自分の名前の日だったら、
「Bonne fête!(ボンヌ・フェット)」
と声をかけてもらうことがあります。
「あなたの名前の日、おめでとう!」
という感じでしょうか。
誕生日とはまた別の、小さな「おめでとう」の日。
家族や友人から声をかけてもらったり、ちょっとしたメッセージをもらったり。
自分の名前がカレンダーに載っているなんて、子どもだったらちょっと特別な気分になりそうですよね。

5月25日生まれ、だから、キリンのソフィーは「Sophie」
ここで、キリンのソフィーのお話。
キリンのソフィーがフランスで誕生したのは、
1961年5月25日。
その日は、ちょうど「Sainte Sophie(聖ソフィー)」の日でした。
そこで、この小さなキリンは、
Sophie la girafe
と名付けられたのです。
もし生まれた日が違っていたら……
もしかすると今ごろ、私たちは「ソフィー」とは違う名前で呼んでいたのかもしれません。
そう考えると、なんだか不思議ですね。

フランスの赤ちゃんの名前はどうやって決める?
もちろん現在のフランスで、赤ちゃんの名前を聖人の名前から選ばなければならないわけではありません。
時代とともに名前の選び方もずいぶん自由になり、パパやママはさまざまな思いを込めて赤ちゃんの名前を選びます。
それでも、昔から受け継がれてきた名前が今もたくさん使われているのは、フランスらしいところ。
おじいちゃん、おばあちゃんの世代にもあった名前が、時を経てまた人気になることもあります。
名前にも「流行」があるんですね。
日本にもありますね、名前に込める物語
日本では漢字の意味を考えたり、音の響きを大切にしたり。
「こんな人生を歩んでほしい」
という願いを込めることもあります。
フランスと日本。
名前の付け方や文化は違っても、
生まれてくる赤ちゃんのことを思いながら、一生懸命名前を考える時間
はきっと同じ。
まだ会ったことのない赤ちゃんの顔を想像しながら、
「この名前、似合うかな?」
「大きくなったら気に入ってくれるかな?」
そんなふうに考える時間も、家族の最初の思い出なのかもしれません。
赤ちゃんへの、最初の贈りもの
名前は、これから何度も何度も呼ばれるもの。
泣いているとき。
笑ったとき。
初めて歩いたとき。
幼稚園へ行く日も。
大人になってからも。
その子の人生とずっと一緒に歩いていきます。
そう考えると、名前って、とても素敵な贈りものですね。
ちなみに、5月25日にフランスでソフィーを見かけたら、ぜひこう言ってあげてください。
「Bonne fête, Sophie!」「ソフィー、名前の日おめでとう!」
きっとソフィーも、
「キューキュー♪」
と喜んでくれる……はずです。
それでは、また、いつか赤ちゃんにまつわるお話をしたいと思います。
À bientôt!